∴ せんきょ+plus によせて。 2019.7.21

 


 
2013年の参議院選挙時。
「せんきょ+plus」 というプロジェクトを発起しました。
「 自分には選挙権がないから、選挙に行ってほしい。」
投開票日を翌週末に控えた仙台金曜デモの中に、 そう叫ぶ高校生の姿があった、と。
デモに参加された方から、お話を伺ったことが起点です。
 
その高校生の声に、何かしら応えられること。
わたしは当時、7坪の小さな空間で、小さなマルシェやワークショップなどの企画・開催をしてました。
そもそもは、そうしたイベント時、投票に行かれた方へちょっとしたおまけを、くらいの思いつき。
その思いつきを呟くと、「うちでも」「わたしも」と次々に声が寄せられて。
皆が、皆で、出来るように。プロジェクトとして土台づくりをしたのが、せんきょ+plusです。
選挙管理委員会さんを訪れ、プロジェクトの発起が投票日の6日前。
それでも、投票日前日の5日間のあいだに、県内外で20を越える参加店さんのご協力や新聞への掲載。
発起からの、お力添え・お心添えをしてくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 

プロジェクト化にあたり、周りの方に声がけや、呼びかけをさせていただきました。
わたしの想いは、2つあって。
1つは、「1人、1票の持つ可能性の広がり」。
選挙期間に、度々耳にする、” 1票じゃ、何も変わらない ” 。
それでも、このプロジェクトは、1人の高校生の声を起点に、何かしら応えたかった1人。
その想いに共感してくださった1人1人の声の重なりによって生まれたものです。
1人が生み出すバタフライ効果、波紋の広がりを見せたかったのが、1つの原動力。
もう1つは、高校生の声に応えたい大人たちのメッセージ、在り方を届けたかったこと。
「あなたたちの想いに応えたい大人も、沢山いるよ。」と。
顔も名前も知らない高校生の彼に伝えたいことを、目に見える形にしたかったのが、もう1つの原動力。
わたしが表したかったものは、可能性と希望です。
そして願うことは、高校生がデモで叫ぶことのない国。未来。

 

選挙時の投票率、関心の低さが話題に上がりますが、
日常に漂う無関心や絶望、無力感などが、選挙の機会に表面化していることと感じてます。
わたしの母は「 選挙に行っても、なにも変わらない 」と、口にしていました。
そしてわたしは、ずいぶん大人になるまで、選挙はそういうものだと思い込んでいた。
連鎖していきます。希望も、絶望も。
まずは大人が、自分自身の内に在る可能性や楽しさ、希望を見出してみませんか。
自分自身の棚卸。ひきだしやポケットを探ってみたら、飴玉やビスケット、忘れていたおもちゃが出てくるかもしれません。
 
大人になる前は、おうちや学校、部活など、見える世界が限られていました。
こどもの時は、守られていて動けないことも多かった。
大人になると、守るものがあって動けなくなることも募りゆく。
それでも、守りたいもののために動ける可動域が増えていくことも、大人になって感じます。
 
ゆかいな大人や、生き方の選択肢・多様性を示してくれる人が、周囲や地域にいることって財産です。
個々の声は、ひとつのメディア。
そして個人店さんは、地域にとってのカルチャーだと、わたしは思ってます。
 
プロジェクトの種を蒔いたのは、わたしですが、
育ててくれたのは、支えてくれたのは、協力店さんや繋いでくれた方々の存在です。
特に、協力店さんたちが添えてくれた手・想いによって、プロジェクトがふくらみ広がりあるものとなりました。
個人店さんが主でもあり、「+plus」の特典内容はムリのない形で個々に設定していただいていますが、わたしの想定を超えて
くる、「+plus」の数々。
自分の畑で育てたジャガイモをプレゼントのパン屋さん。エネルギーについての対話の時間を設ける、自然エネルギー屋さん。
施術時間を延長サービスのサロン。「その時々で、なにかしらを!」。ユーモアのサービスや、アイデアをプロジェクト化する
お手伝いなども。
皆がそれぞれのひきだし・ポケットの中から、自分が出来ることを出来るかぎり。
ご自身の環境やサービス、知識やスキルの中から生み出す、ちょっと嬉しくなる・楽しくなる、おすそわけ。

 

せんきょ+plus 協力店さんリストの中には、「対象エリア」という項目があります。
選挙は全国選挙だけでなく、毎週どこかしらで地方選挙が行われています。日常に選挙があります。
ある時の週末。県外の協力店さんの地域で選挙があったのを機に、わたしの特典内容を「全国の選挙を対象に、期限を無期限」
に設定しようと思いました。
協力店さんたちに周知したところ、共鳴してくださる方も多く、形になったのが今の協力店さんリストです。
例えば、協力店さんが設定されている期限内であれば、
■ 東京で投票 → 来月、仙台への出張の際に。
■ 島根で投票 → 来年、北海道への旅行の際に。という利用も可能です◎

 

協力店さんの方々から寄せられる、メッセージ。暮らしの選択肢。生き方の多様性。
大人たちの、そうした想いや在り方を伝えたい・届けたいことが、わたしにとっての大きな糧です。
今回の参院選にあたってホームページを作成し、協力店さんマップの導入を。
店舗のない協力店さんもいらっしゃいますが、協力店さんの場所がイメージしやすくなりました。
マップに協力店さんの位置のピンを立てる時。灯台を建てるようなきもちです。
誰かにとっての灯になることを願いながら。

 

せんきょ+plusを始めてから、政治や選挙について誰とも話せない、口にしてはいけないと思っている方、
何かしたいけれど、何をしたらいいかわからない。と考えている方が、とても多いことを感じます。
そのような方々にとっても、何かしらのきっかけの機会であったら、嬉しいかぎりです。
小さなアクションでも、誰かにとっての光になることもあります。
 
せんきょ+plus や、協力店さんになることだけが選択肢ではありません。
おうちや友人など身近な方々と、せんきょ+plus( → 推奨☆彡  )
数年に1度の、オリンピックのような機会。
投票の後に外食に出かけたり、パーティーのように皆で開票番組を見ながら結果を予想したり。
選挙がむずかしいと感じる要因のひとつに、楽しさや遊びの要素が少ないのだと思います。
苦手な野菜も、切り方を変えたり、スパイスで炒めてみると、美味しくなることも。
何人かで美味しいレシピを持ち寄ったり、試食会をしてみるのも楽しい要素。
「選挙」「投票」というテーマを、どう楽しく美味しく調理してみるか。
自ら、楽しさを見つけ出す、つくり出すことは、クリエイティブなことです。


すべての国民が、1つの船に乗っています。
その船が、豪華客船に見えるか、ボートに見えるかは、その人次第。
船の向かう先が、パラダイスと感じるか、闇に思うかは、人それぞれ。
豪華客船に例えるならば、1部の人しか入れない特等室が国会。
わたしたちには入れない場で、この船のルールや船が向かう先など、たいせつなことが決められていく。
数年に1度。
国会という部屋へ入ることができる人を、わたしたちが選べる機会。
近年の投票率は、50%台。
ざっくり言うと、夫婦のうちのどちらか。双子のうちのどちらかが投票をしないという選択。
そして、その選択権が得られない年頃の子たちも、沢山います。

本日が、参院選投開票日。
投票日はゴールではありません。
自分にとって、きもちが嬉しい結果でも、望ましいものと離れた結果でも。
わたしたちは今後、その結果の中を生きていく。

政治は日常の延長線上に在るもの。
暮らしを培っていくことと、政治に関心を寄せていくことは両輪だと感じます。
1人1人の可能性の広がり、未来に希望を紡いでいくこと、日々と政治を楽しく繋げていくことを描いていきたいです。

 

 

6年前の発起から、これまでの間。
沢山の出会いの中のやさしさやあたたかさが、手をひいてくれたり、背中を押してくれてきたことを想います。
希望と可能性というものを表したくて、始めたプロジェクト。
沢山の方々に、希望と可能性を見せてもらったのは、わたしの方だったことを、あらためて染み入ります。
せんきょ+plusに関わってくださった皆さんへ、心よりの感謝を込めて。
いつも本当にありがとうございます。